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2024.09.24

NEDO石炭利用環境対策推進事業に係る藻礁ブロック開発に関する海域実証試験の取組みについて

2024年9月24日
一般財団法人カーボンフロンティア機構
一般財団法人電力中央研究所
東京パワーテクノロジー株式会社
東洋建設株式会社


NEDO石炭利用環境対策推進事業に係る
藻礁ブロック開発に関する海域実証試験の取組みについて


一般財団法人カーボンフロンティア機構、一般財団法人電力中央研究所、東京パワーテクノロジー株式会社および東洋建設株式会社の4者で共同実施している、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの委託事業「浅海域における石炭灰の利活用促進に向けた環境配慮型技術の開発(2021年度〜2025年度)」に係る研究開発項目①: 藻場再生・造成用石炭灰混合ブロック開発に関し、この度北海道と秋田に引き続き、福岡と鹿児島の2海域において、磯焼け対策のための藻礁ブロック設置による海域実証試験を開始しましたのでお知らせします。

 少資源国である我が国では、低炭素社会を実効的に実現していく上で、安定供給と経済性に優れた石炭火力発電の活用は一定程度必要になります。その際、石炭利用に伴い発生する石炭灰などの副産物を、持続可能な循環型社会で有効活用していくことが求められています。

 このような背景から、2021年度から開始した本事業の研究開発項目①では、再生資源である石炭灰を活用した環境配慮型の藻礁ブロックを開発し、北海道および秋田での海域実証試験を通じて、磯焼け対策としての海域生産性の向上効果と天然資源の消費抑制効果についての検証を進めています。この度、さらなる市場性拡大を目的に、新たに福岡と鹿児島の海域に藻礁ブロック計20体を設置しました(別紙参照)。

 4者は、本事業を通じて、石炭灰の利用用途拡大や地産地消型のサプライチェーンの構築、ならびにCO2排出量の少ない環境資材の開発と海域生態系の回復を通じたカーボンニュートラル社会への貢献を目指します。

(別紙)「浅海域における石炭灰の利活用促進に向けた環境配慮型技術の開発」の概要