こんにちは。環境保全グループの巡視班、健一です。
梅雨も折り返し時期となりましたが、みなさまどうお過ごしでしょうか?
本日、7月1日からは尾瀬の山小屋営業がはじまります。
そして、いよいよ至仏山も山開きです!
巡視班では開山をむかえるにあたり、高山植物の保護のために登山道に柵を立てたり、
倒木処理、危険箇所の確認などを行ってきました。
至仏山登山の注意事項を記載しましたのでご確認ください。
①まだ残雪があります!
小至仏山の手前2箇所(テラスベンチ付近と木製階段上)
こちらは例年遅くまで雪が残っている箇所で、写真は木製階段の場所です。
急傾斜地にはステップを切りましたが、万が一滑落すると数10mは滑る恐れがあるので、
ご注意ください。
また、山ノ鼻からの東面登山道も山頂手前に残雪があります。
雪の上を歩くのが不安、経験が少ないという方は、軽アイゼンの着用をおススメいたします。
②梅雨時期で寒暖差が激しい!
至仏山の標高は2,228m。悪天候では10℃代前半まで気温が下り、好天になれば25℃くらいまで上がります。稜線沿いは強風になる場合もあるので、汗冷えに注意です。
レインウェアの他にインナーウェアなどの着替えが1枚あると安心です。
水場はありませんので、水分は多めにお持ち下さい。
③登山道脇のロープは手すりではありません!
登山道脇のロープは高山植物保護のため、立ち入り禁止柵です。
強度はありませんので、手すりにすると危険です。
以上3点が注意事項です。よろしくお願いいたします。
そして、みなさまが一番気になっていると思われる花の開花状況をお知らせします。
至仏山のお花畑と言われる場所では、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、オゼソウ、クモイイカリソウなどの花々が咲きそろいました。
オヤマ沢田代では例年よりワタスゲが多く見られますで、果穂になる時期には見応えがありそうです。私達の見立てでは7月中旬頃かなと予想しています。
新型コロナウィルスについて、今も決して油断はできません。
ソーシャルディスタンスを守り、休憩時に人が集まる場所でのマスク着用など、
お客様一人一人が感染予防措置を意識していただくことが大切です。
登山口から1時間程度で楽しめる尾瀬ヶ原。
蛇紋岩による希少な植物が咲く至仏山や本格的な登山が楽しめる燧ケ岳。
静かな尾瀬沼。
特色豊かな自然環境を楽しめる尾瀬国立公園はみなさまに寄り添った大自然です。
人々との間隔が大事だとされる今、私は“stand by you, OZE.”という気持ちで、
安心、安全を軸として、みなさまに楽しんでいただける状況をつくりたいと
日々の業務に当たっております。
今後も登山道の情報などをお知らせしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
環境保全グループ 巡視班担当 萩原健一