石炭火力発電所から発生する石炭灰(フライアッシュ、クリンカアッシュ、石炭ガス化スラグ)は、その特徴を活かし、様々な分野で活用することができます。
当社は、各種石炭灰の販売のほか、福島県双葉郡広野町にクリンカアッシュと石炭ガス化スラグのリサイクル工場『広野クリーンアッシュセンター』を設置し、限りある資源の有効活用に取り組んでいます。
フライアッシュとは、石炭火力発電所の電気集じん器で捕集された微粉末の灰のことです。セメントに混和すると流動性、長期強度等が向上するため、ダムコンクリート等に広く利用されています。
・セメント混合材(フライアッシュセメント)
・生コン、モルタルなどのコンクリート混和材 など
クリンカアッシュとは、ボイラ底部の水槽に落下した石炭灰の塊を回収し、粉砕したものです。砂に似た性状で、軽く、排水性・保水性に優れているため、グラウンド・芝地の排水改良等に広く利用されています。
・グラウンド、芝地の排水改良
・埋戻し、盛土材(軽量盛土・埋戻し材)
・路盤材(細目材)
・土壌改良材
・酪農敷材 など
石炭ガス化スラグとは、石炭の更なる高度利用のために技術開発された石炭ガス化複合発電プラント(IGCC)から副産されるものであり、石炭中の灰分がガス化炉内で高温溶融され、ガス化炉底部から化学的に安定したスラグとして取り出されるものです。生材には針状のものが含まれますが、当社では磨砕加工したものを販売しています。
・コンクリート用細骨材
・路盤材(細目材) など
福島県双葉郡広野町内にある『広野クリーンアッシュセンター』では、クリンカアッシュの分級、および石炭ガス化スラグの磨砕加工を行い、販売しています。